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うそうそ 著:畠中恵
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 御存知、病弱若だんなと妖怪達のおかしなおかしな物語。
ちょっと近所に出ただけで、具合が悪くなる何とも病弱な若だんな。
生まれて初めて江戸を出て箱根へ湯治に行くこととなる。

「天狗に団扇で飛ばされるかもしれません。河童に川にながされるかもしれません。」
心配性の兄や達は、あれもこれもと旅行李に詰め込んで、若だんなは搔い巻きくるみ。
厳重警戒の出立である。

 どんなに警戒しても、そこは若だんなと妖怪御一同。何事もない訳がない。
ひとりふたりと兄や達が消え、代わりに現れるのは、どうにも腹にいちもつありの輩達。

 箱根の山中を舞台に、悩める姫神様やら天狗やら、武家の事情も合間って
湯治のはずが神様の人生相談?何事も自棄にならず、それぞれの事情を聞き、
解決策がないものかと頭を捻る誠実な若だんなには、学ばされることも多いです。

大人が読んでも面白いですが、小中学生くらいの年代に読んだらもっと面白そうな本でした。

箱根、東海道という響きには、なんとも魅力を感じて仕方がありません。
いつの日か仕事を隠居する時が来たら、東海道を下る旅をするのが夢だったりします。
元気にその日を迎えるまで、今はがんばらねば!
by yoimachinokyaku | 2008-09-28 22:05 | 読書
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